ブレスオブファイア3 感想

ブレスオブファイア3をVitaでプレイした感想です。ネタバレ注意です。

 

クリアデータ

時間:35時間ちょっと

レベル:平均40レベルくらい

 

キャラクターはすごく魅力があります。主要キャラはさることながら、サブキャラも良い。シャッドとベイトやジグ、ババデル、ガイスト、ハニーなんかのキャラクターたちが作品の深さに大きく貢献している思います。

僕が一番好きなのは幼年期のティーポですね。ドットの動きがとにかくかわいい。言動もかわいい。青年期にハゲてビジュアルが変わってしまったのがすごく残念でした。

ブレスオブファイア3のビジュアルアートがとても好きで、特にリュウとニーナのデザインが良いです。ドットはいまいちですが。キャラクターデザインは吉川達也さん。FFTやFF12っぽい感じというんでしょうか、ゼルダBotWも近いですが、こういう日本的なデフォルメが個人的に好きです。

 

一方でシステムは合わなかったですね。ひとことで言うと不親切。

戦闘自体は面白いんですが、キャンプシステムが使いづらすぎでした。特定キャラがパーティにいないとイベントが起こらない、という部分まではいいのですが、そのパーティを入れ替えるとなると一回ワールドマップに出てからキャンプをしないといけないというのが不便。しかも待機メンバーの装備がいじれないので、装備を整える場合もキャンプで仲間を入れ替えながら行わなければいけない。このパーティ周りのやりづらさは本当に億劫でした。これでかなりやる気が削がれる。

カメラワークも大きな不満点です。シミュレーション系の俯瞰視点がデフォルトになっており、左右にカメラを動かして壁や木の裏など死角になっている場所のアイテムを見つけるというギミックははじめてだったので新鮮でしたが、死角が多すぎて戦闘のときにキャラクターや敵が見えないことが頻繁にあるのが嫌でした。動きを見るのも戦闘の楽しみのひとつのはずなので。ドットの動きが良いので余計に惜しいです。

演出もいまひとつ盛り上がりに欠けます。ぬるっとイベントに入ってぬるっとイベントが終わる、そんな感じです。音楽をもう少しいじったほうが良い気がします。

ミニゲームがやたら難しかったのも個人的にはイヤでした。(ストーリー進行に直接関わる箇所だったので)

 

ストーリーやキャラクターは良いですが、システムやゲーム性で大きく損をしている印象でした。

以下アマゾンで見たレビューです。辛口ですが、かなり的を射ていると思います。

 

昔のゲームなので映像関連は置いておくとして、インターフェイスを始め全てにおいて説明不足で不親切すぎる!
そして操作性の悪さがあらゆるマイナス評価に拍車をかけてくれます。
2からいろいろ強化しようとした片鱗は見られますが、盛り込みすぎ、こねくり回し過ぎた結果、単に面倒でそれぞれの要素が噛み合ってないだけのチグハグな作品になっています。
個人的には仲間がたった5人しかいないのも大きなマイナス。1,2は個性豊かで癖の強いたくさんの仲間が魅力だっただけに、ただの手抜きにしか思えません。

具体的にダメな面として、とにかく説明不足がひどすぎる点。
次にどこで何をすれば良いか提示がなくわからない、なんの説明もない(ババデルの家ってどこだよ)等、とにかく通してテストプレイしていないのが丸分かりの稚拙な出来。
戦闘のバランスも非常に悪く、行動順が勝手に飛ばされたり、無意味に攻撃が外れたりととにかく読めない上にバランスも悪い。
経験値も「盲目にしてから倒す」など特にヒントが無い倒し方をしないとスズメの涙ほどでレベルも上がらず、上がったところで前述の法則の読めない乱数であてに出来ない。しかもそこに師匠というなんの説明もない成長システムがある事が足を引っ張り、知らずにゲームを進めると取返しがつかない程の面倒さが発生し、手間がかかるだけの作業ゲーに。最初から攻略情報とにらめっこしながら計画的に育成しない限り、とても遊べません。この時点でもうね……。
ラーニングという手間がかかるだけの要素も大きく悪い方向に働いています。しかも無いとクリア不可能かというような無理ゲーを強要され、しかも覚え損ねると大抵戻れない状態でほぼ詰み確定。レベルを上げてゴリ押ししようにも前述のスズメの涙の経験値……。
嫌がらせの為に作ったのかと疑いたくなるほどです。

いちいちキャンプを開かないと仲間の入れ替えが出来ない事や、その際にカーソル移動の操作性が悪く、ポインタ移動時にSE等がなく無音なのも地味に不親切。
フィールドに出られさえすれば無限に回復出来るようにしたのは、前述の戦闘の酷さを緩和する為かと勘ぐってしまいます。

シナリオをほめている人がいますがハッキリ言って並です。悪いわけではないし、面白い面もありますが、強制イベントや取返しのつかない要素(これは1、2やバイオやドラゴンズドグマ等、カプコン作品全体に共通する悪癖ですが)等が多すぎて(ウィンディアのクレイモア購入、闘都の施設が後で使えなくなる等)。それらも帳消しになっています。
特に幼少期が無駄に長い! 長すぎる!
ティーポとの悲劇的な再会を強調する為と、ニーナのヒロインとしての印象づけの為でしょうがもう少しやりようはあったはず。
シナリオも褒める程のクオリティではないのに、じっくり楽しむ為に必要なあらゆる要素が全て欠如しているか足を引っ張っている。
スタッフは互いの情報を一切共有せずバラバラに作ったとしか思えない。こういうテンポが最悪なゲームは大抵制作でトラブっており、スタッフ同士も相当ギスギスしながら作っていたのではないでしょうか。

一つ一つは「あんまり良くないな」程度ですが、全てが相互に重なり合ってくる上にゲーム中何度もする操作でもあるので、どんどんストレスが溜まります。
とてもお勧め出来るものではありません。
一言で端的に言うなら「クソゲー」と言わざるを得ません。

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カプコンって他にもRPG出してるんでしょうか?

 

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