『さよならの朝に約束の花をかざろう』 感想(二回目)

先日、新文芸坐アニメスタイルセレクションvol.105に行ってきて、『さよならの朝に約束の花をかざろう』をまた見ることになったので前回から考えが変わったところなど。ネタバレ注意です。一応過去記事貼っときます。

ikire-b.hatenablog.com

 

 

 

以前は絶対許せないって言ってたレイリアのストーリーなんですが、改めて見ると思っていたよりはひどくもないのかなと思いました。ずっとひとりぼっちで苦しい思いをしてきたレイリアだけど、最後に娘を一目見ることができてきっとすごく報われたんだろうなって。きっと強い彼女には一緒に話すこととか触れ合うことなんか必要なくて、その姿を見ることができただけで良かったんだと思います。メドメルの「お母様って、とても綺麗なお方なのね」という言葉にずっと会えなかった二人の関係性が込められていると考えると、これで良かったなって思えるようになりました。

 

マキアとエリアルは母子愛なのか男女愛なのかっていう話ですが、男女愛みたいですね。エリアルが「愛することを教えてくれた」みたいなことを言ってますし。そのうえで、男女愛を含めいろいろなことを教えてくれた、育ててくれた人として「行かないでくれ、母さん!」というセリフにつながると。こう理解するとまぁ納得は行くんですが、やっぱり守る宣言からの時間跳躍ディタと結婚っていうのはあまりにもそっけないとなぁと思います。もっと男見せろよエリアル

 

泣かせは相変わらず受け付けなかったですね。おじいちゃんエリアルに会いに行くラストパートいる? あそこがどうにも無理です。ごめんね、約束やぶっちゃうみたいなセリフと綿毛ぶわっのところでどうしても冷めてしまうんですよね。あの花のかくれんぼみたいで苦手です、ああいうの。

 

最後に新しく気付いたことなんですが、主人公(エリアル)が悪の大国に属していて敗戦するっていうパターンってそんな無いですよね? メザーテってどう考えても悪役の国だし(イオルフの里襲ってますしね)、なんか諸国会議みたいので連合組んでメザーテをつぶすっていう流れも連合側から描かれるのが定石ですよね。エリアルは死んでないけどメザーテ側は負けてるし、意外とそこはおもしろいなって思いました。でも、メザーテって山と海に囲まれた天然要塞なのになんであんなボロ負けしてんすかね。湾に入られる前に気づけよ。

 

 

内容以外の話で、『さよならの朝に』爆死っぽいですね。なんか、公開時期に堀川憲司とか平松禎文がすごい必死にプロモーションしてて痛々しかったんですよ。僕の思い過ごしかもしれないですけど、なんか最近アニメ映画売れるみたいな風潮がある気がして。『ガルパン』と『君の名は』と『この世界の片隅に』のせいだと俺は思ってるんですけど。

でもそう簡単に売れるわけがないんですよ。よくアニメーターにお金を回そうとか、経済回そうとか頭軽い人たちが軽く言ってますけど、そんな簡単に経済回ったら誰も苦労してないって。安室の女とかいって馬鹿みたいにコナンの映画見に行く人とかいますけど、本当にアニメのこと考えてんなら『さよならの朝に』も10回見ろよって思っちゃいます。結局は自己中心的な金の使い方しかしてないのに経済回すという大義名分、免罪符を振りかざして自己陶酔に浸る人の気持ちがわかりません。

関係ない話なんでほどほどにしておきますが、今の時代売りたかったら不満が出ないような平均点80点みたいなのを作るか(『この世界の片隅に』)、作品公開をイベントにしてひたすら盛り上げまくるか(コナン最新作)の二手しかないんじゃないかと思います。真面目に作っても絶対売れない。

それと、観客は安易に「最高」とか「みんなも見て」という言葉を使わないでほしいです。頭も言葉も軽すぎる。

 

 

あまり愚痴っても仕方ないので。

アニメスタイルセレクションvol.105の二本目、『MEMORIES』は初めて見たんですがとても良かったです。やっぱ90年代の作品は刺さるなぁ。トークも面白かったです。

 

映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』公式サイト

 

 

ウマ娘にみる、奴隷産業としての日本アニメ

今回は2018年春クールで放送された『ウマ娘 プリティーダービー』を中心に書いていこうと思います。

アニメは第一話のみ視聴しています。全部見てから記事を書こうかとも思ったんですが、主旨は『ウマ娘』ではなく日本アニメ産業の話なので未視聴のままです。

 

 

◯実在の競走馬を題材にしたことの罪

僕は競馬ファンではないので競走馬について詳しくないのですが、『ウマ娘』以外の史実を題材としたコンテンツ全般に言えることとして、20世紀以後の史実を改変することは悪手です。19世紀末にカメラが登場して歴史は史実として、つまり客観的に疑いようのない事実として記録されるようになりました。僕は歴史学に関しては無学なので、存命の証言者がいるという点も考慮して大雑把にだいたいカメラが生まれた20世紀前と後で区切りましたが、要は歴史の虚構性が大きいか小さいかという問題です。

つい先日も芥川賞候補作の『美しい顔』盗作問題でいろいろと騒ぎがありましたが、たとえば東日本大震災、そして競馬のレースなどは客観的事実として記録されている。そしてそれらをひとりひとり代替不可能な記憶として経験している人達がいる。そういったことを差し置いて安易に事実を捻じ曲げることは歴史的事実と体験者たちに対する侮辱です。やるなら枠だけ借りて中はオリジナルで作ればいいんです。

ウマ娘』でいうとサイレンススズカの話が代表として挙げられると思います。

僕が勝手に「信長もの」と思っているジャンルがあるんですけど(笑)。織田信長のところにタイムスリップする系の作品は、信長協奏曲だったり、信長のシェフだったり、かなりたくさんあります。
 信長が最後、本能寺で死ぬことはだいたい皆知っているじゃないですか。でも、その展開を知っているから、この先は「信長が死ななかったという話」になるのか「誰かと入れ替わった」などのIfの展開があるのか、案外、そのまま本能寺で死んでしまうのか……いろいろ考えてしまいます。

 結末を先に知っているから、その過程が気になるのは過去改変ループ物の基本です。ただ、期待される物語の結末は大体、救いのお話です。
 ウマ娘はifの物語ですから、どうせなら救いのある物語にしたいとは最初から思っていました。競馬ファンの方や、馬主さん達に見て欲しいのは、彼女たちの生き生きした姿です。ある意味、永遠に近い命を持てるのが2次元の強みでもありますから。

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ウマ娘』のアニメのシリーズ構成をやっている石原章弘氏のインタビューからの引用ですが、なぜ戦国武将や三国志はあれほどifの物語が作られるかというと、歴史が虚構性を多くはらんでいるからです(そもそも三国志演義が元になる場合も多いですし)。信長は本能寺で死んだというのが現在の通説ですが、それはなんらかの史料発掘によって覆されるかもしれない。そして21世紀を生きる我々の中に信長の為人を知る人間は万に一人も存在していない。だからこそifの物語が受け入れられ、作り続けられているのです。石原氏はそこの違いがわかっていません。中にはたかが競馬だし、という風に思う人がいるかもしれませんが、たとえば史実をフィクション作品に置き換えて考えてみると、「ある漫画がアニメ化で改変された」となれば一定の批判が生まれることは避けられないことを納得してもらえるでしょうか。フィクション作品に関してはリメイクという手法もありますし単純に改変を悪と断じることはできませんが、史実に関してはできるだけ避けることが望ましいのは自明です。

しかも、史実に関するリスペクトがあればまだ弁明の余地もあるかもしれませんが、『ウマ娘』に関してはそれがありません。そもそも性別を女の子に統一するという点から商業魂むき出しのコンテンツであることが丸わかりですし。モチーフとなった馬を想起させる意匠などを挙げて、「馬へのリスペクトもあってすごい! ウマ娘良い作品!」と言っている人がいますが、その程度の工夫は最低限のノルマです。同人誌やファンアートでキャラクターの目や髪の色、性別を変えますか? ありえないです。モチーフがある以上それを考慮したデザインにすることは当然のマナーであり、それをリスペクトの基準にすることはありえません。だからこそ安直に性別変更をしてしまうような作品にリスペクトがあるとは思えません。

 

もし仮にどうしても20世紀以降の史実を題材にifを描きたいのなら、ポリティカルな要素をもたせるのがひとつの方法だと思います。最近だと、厳密には歴史改変モノとは別かもしれませんが『帰ってきたヒトラー』がありましたね。ここ100年の歴史は非常にデリケートです。それを題材にした作品を作る意味を考えたとき、ごく私的な事情やなんらかの言説を持たず、ただ商業的理由のみで行われる改変は僕は許せません。

 

◯馬の擬人化

なぜ馬を擬人化したのでしょうか。競馬に詳しくないと書きましたが、競走馬がどれほど過酷なレースを繰り広げているのかなんていうのはサイレンススズカがレース中に粉砕骨折して引退したことを聞けば嫌でも想像できます。競争馬は肉体を限界まで追い詰めてレースに臨んでいるのです。ジョッキーの苦労もあります。厳しい体重制限に加え、視力の良さや訓練校での勉強も必要です。そして馬主や調教師の存在、種馬と出産、血統など競馬には競馬の世界があります。それを馬の擬人化で全て消し去っている。前項のリスペクトに通じますが、これでリスペクトがあるといえるでしょうか。

そしてこれは個人的にとても不満なところなのですが、走るアニメーションの質が低い。PAだからって無思考に良作画と言ってる人は本当に勘弁してほしいです。アニメーションである以上、動きの質は作品の質に直結します。馬は走る姿が非常に美しい生き物です。同じPAだとSHIROBAKOで馬の作画の話が少しありましたね。それをわざわざ擬人化する、となれば走る作画に力をいれることはアニメーションとしての義務です。もちろん人間の走る姿も美しいです。僕は短距離が好きですね。ボルトもガトリンもみんな走る姿が違う。それをアニメーションで表現しなくて何を表現するのか。耳や尻尾を動かして可愛いなんて低レベルなことで喜んでる場合じゃないです。

僕は「日本のアニメは声優産業の奴隷になった」と思っています。最近は主語を大きくすると怒られるみたいですが、もっと言うとメディアミックスを前提とした漫画やソーシャルゲームライトノベルやなろう小説も声優産業の奴隷と言っていいと思います。ここで言う声優産業は資本主義とほぼ同義です。『ウマ娘』の擬人化は、男性向けの萌え狙いもありますが、多くの声優を起用したいという資本主義が露骨に現れている部分だと思います。ウイニングライブなんか顕著ですね。『ウマ娘』はアニメ以前にCDが出ています。できるだけ多くの声優を出してライブやイベントで資金回収する。ソシャゲ版がリリースされればウマ娘の数も増えてもっと多くの声優が参加するでしょう。アイマス-ラブライブが生み出したアイドルアニメという売り方でアニメは完全に声優産業の奴隷になりました。新人声優、人気声優、可愛い声優、かっこいい声優を出演させるためだけにひたすら量産され続ける、中身もへったくれもなしの二番煎じ三番煎じのものばかりです。ソシャゲ人気も後押ししています。キャラを増やして声優をつけて、イベントや生放送で求心力を保つ、どこも似たようなことばかりやっています。僕が個人的に大嫌いな『文豪ストレイドッグス』という中学二年生の出来の悪い創作みたいな作品なんかもそうですね。女性向けコンテンツも男性向けコンテンツも、いまはほとんどが声優を中心に回っています。『ウマ娘』の擬人化はアニメが声優産業の奴隷になったことの最たる証左です。

 

 

 

ウマ娘』の悪いところばかり書いてきましたが、似たよう例は他にもたくさんあります。というか最近はほぼそういう作品しかありません。売れれば良いと考えるお偉いさんと、好きな声優が出てるかどうかで判断する視聴者。

 いわゆるアイドル声優という人たちも需要があって働いているので、一概に批判するべきとは思いませんが、そういう人たちが主な演者になってしまうこと、視聴者がそういった人たちを上手い上手いと褒める現状には危機感を覚えます。

プロフェッショナルの定義をその職業で食べていく人たちとしたとき、ナレーションやアフレコといった声の仕事で稼いでいるプロの“声優”はごく一部の人達です。アイドル声優はイベントやライブも仕事のひとつではあるので“アイドル声優”として彼らはプロであるかもしれませんが、それは“声優”よりも“タレント”に近いものです。日本だとテレビの普及によって、俳優も本来の役者的意味合いからタレント的意味合いに近くなっていますが、同じ現象が声優でも起きています。声の役者から総合タレントになっていってるのです。

この間、義太夫竹本住大夫のドキュメンタリー*1を見ました。そこで住大夫が弟子に厳しく稽古をつけるシーンがあったのですが、その激しさに度肝を抜かれました。叱責の嵐です。過保護ブームの現代だったら確実にパワハラだと言われてるでしょう(映像自体は2001年のものです)。その後住大夫自身が当時既に引退していた人間国宝の竹本越路大夫に稽古をつけてもらうシーンがありましたが、素人でもわかるほど越路大夫が優れていました。住大夫は当時文楽界でトップの義太夫だったのにもかかわらずです。その越路大夫は義太夫の芸について「芸を磨くのに一生では足りなかった。もう一生欲しかった」と語ったそうです。今のアイドル声優の中でこの言葉を言える人がいるでしょうか。義太夫だけではありません。先日逝去された歌丸師匠の落語界もそうです。芸の世界はそういうものです。歌ったり踊ったり、TV番組やネット生放送でコメディアンの真似事なんかやっても絶対に極められないんです。視聴者は、そんな人達の演技を聞いて「声優すごいなぁ」「私もああいう声優になりたいな」なんて思ってられないんです。そう痛感させられました。

 

いまのアニメ産業、声優産業はデフレ期の牛丼チェーンやファストフード店を見ているみたいです。質が悪くて安く大量に売りさばかれる声優やアニメ、そして劣悪な環境で働かされているアニメーターたち。

ひどく書きましたが、僕もアニメファンですし声優ファンです。だからこそ、この流れが変わることを切に願ってやみません。

 

*1:NHKスペシャルの『人間国宝ふたり~文楽・終わりなき芸の道~』

マンガ感想 BLEACH・機動警察パトレイバー・ハヤテのごとく!・魔法先生ネギま!

久しぶりの記事です。最近マンガ読みまくってたので、感想書きたいと思います。

本当はネギま!読み終わってちょろっとレビュー漁ってたら書きたくなっただけなのでネギま!の感想だけで満足なんですが、せっかくこんな読んだんだから少しくらい感想書いといたほうがいっか、ということで。ネタバレ注意です。

 

最初に本命のネギま!から。

後追いも後追いなので連載中の空気感とかそういう細かな話はわかんないですが、一気読みした感想は「おもしろかった」です。

 

なんといっても女の子が可愛い。僕は絵が描けないので基本絵が上手い人の漫画を選びがちなんですが(もちろん絵柄の好き嫌いはあります)、ネギま!はたいして上手くはないのになんでこんなに可愛いんですかね。まぁそこはハヤテもそうなんですが。普段絵が上手い人のマンガ読んですげーすげー言ってる自分としては結構新鮮でした。といってもマンガは大した量読んでないのでただ見識が狭いだけですかね。

一番好きな子は(ロリ化した)千雨ですかねー。僕は結構単純で、メインキャラとか公式押しキャラをそのまんま好きになってしまうので後半押せ押せだった千雨はかなり好きです。どっちかって言うとお姉さんキャラのほうが好きなのでロリが好きになることは無いんですが、千雨のロリモードはビジュアルの破壊力抜群でした。ロリといっても性格はお姉さんタイプだしね。

どの子も可愛いくて次点を決めるのは難しいので好きな子列挙でいくと、このか、さよ、茶々丸エヴァ古菲の5人ですかね。最近なんか関西弁キャラがやけにハマるんですが、このかはすごかったですね。CCさくらではダントツ知世ちゃんなんですが、知世ちゃん的可愛さとケロちゃん的関西弁(厳密には京都と大阪で違いますが)が合わさってやばいです。前半だとこのかが圧倒的でした。さよはストレートにビジュアルが好き。ちびさよが朝倉の偵察機に乗ってゴーゴーする絵は大好きです。茶々丸は見た目は可愛い、いじっても可愛い、そしてぜんまい巻きがエロい、しかもロボ、どこをとっても可愛いですね。ひたすら茶々丸のネジ巻いてる同人誌とかないですかね? エヴァもいじるとめちゃくちゃ可愛いところがイイです。ちょっとアダルトなところも好きですね。古菲はアホ可愛い。それとハイレグがエロい。古菲は千雨と競るくらい好きです。それにしても、古菲以外みんなぱっつんストレート系ですね…。そこは意識してなかったんですが。あと、上記メンバーに入れるか迷ったんですが、楓とアキラも結構好きです。

また特別枠で美空と刹那、委員長も好きです。美空と刹那はネタキャラとして。一貫したビビりで美空は好きです。刹那はもうこのかとずっといちゃいちゃしてればいいよ。委員長は見た目はそこまで好みではないんですが、中身ですね。きっとネギま!読者はみんな委員長好きだと思いますけど、やっぱすごい良いキャラです。さらに審査員賞(?)で五月さん。吹き出しがないキャラって初めて見ました。かっこいい。

 

物語の感想に入りますが、最初に書いた通り概ね面白かったと思います。ラブコメの比率も良かったしラストも最善のハッピーエンドに帰着してくれました。たしかに、多くの人が言う通り未回収伏線は多いですね。でも、考えなしに読みすぎたのかその前にBLEACHを読んでいたから耐性がついてたのかはわかりませんが、個人的にはぶっちゃけそこまで気になんなかったです。謎は回収されなくてもラブコメできるし、物語の大筋は決着がついているので。まぁナギとの決着や故郷の村のことはちゃんと描いてほしかった気はします。それと各クラスメイトの伏線はしっかり回収するべきでしたね。ネギが強すぎて生徒が足手まとい問題はバトル漫画的に避けようがない面もありますが、それでも一話完結でいいので掘り下げは行うべきでした。ネギと31人のクラスメイトみんなが主人公ですから。そこは批判されてしかるべしです。ネギま!はバトルが結構頭脳的で、矛盾がないようにきっちり描いているので個々の物語は綺麗に完結してますし、その点一気読みするとあのラストでもいんじゃね? ってぐらいには思います。きっと、赤松先生が几帳面な方で細かなところまで設定を練って描くので、その分逆にあれはどうなったの、これはどうなるのっていう疑問が噴出するんでしょうね。

不要説失敗説の多い魔法世界編ですが、僕は好きでした。仲間が散り散りになるっていう王道がすごく良いですし、バトルと修行に傾きがちではありましたが、それも面白かったので無問題です。ただこれも多くの人が言うように、不参加のクラスメイトがいるのは悪手でした。まぁでも物量からして魔法世界編で31人全員にスポットを当てきることは不可能なので、みんなで帰還→アスナが実は偽物→学園で修行して冬くらいに再チャレンジとかだったら良かったんじゃないかなーって思います。多くの人がそう考えたと思いますが。魔法世界の時間設定は後付け感ありますし、魔法世界内でさらに別荘修行したらネギの年齢が11歳12歳になってもおかしくありません。しっかり設定を練る割には時間感覚にルーズなのがキズですね。(別荘って精神世界じゃないですよね? 肉体も加齢すると思うんですが)

 

暇つぶしの一気読みなので、リアタイの人に比べて明らかに作品に対する熱量は劣ります。なので、その人達に「いや、やっぱネギま!は許せねぇよ」って言われてしまうと言い返すことはできません。僕よりも確実に彼らの方が想いがありますから。まぁでもライトなマンガ初心者にとってはそれなりに面白かった作品ということで一個人の感想です。

ところで続編のUQってどんな感じなんですかね? 最近アニメもやってますし見たほうが良いのかな。なんか不評が多い感じですが。

 

 

書きたかったネギま!の感想が終わったのであとはなるべく短くいきます。

 

まずパトレイバー

おもしろい。名作と言われるだけあります。素人目でもゆうきまさみ先生はマンガを描くのが上手いってわかりますね。読ませます。近所のツタヤでOVAとかTV版とか劇場版とかちまちま借りて見ています。こっちも素晴らしい。冨永みーなの野明と古川登志夫の遊馬はちょっとイメージ違いでしたが。あと後藤隊長大塚明夫のイメージだった。まぁ時代的にちょい厳しいかもしれんね。

 

 

次、ハヤテ。

僕をオタクにした作品です。といってもアニメの方ですが。小学生の頃にハヤテとケロロ見てなきゃきっと違う自分がいただろうなと思います。

漫画の方は初めて読みましたが、普通に面白かったです。ちょっと王玉関連がぐちゃっとしてて分かりづらかったんですが、一気読みの弊害か僕がバカかのどっちかなんでそんな気になんなかったです。

最終章でのサキとワタルの話、泉の話、雪路の話はちょっと堪えました。動き始めた物語、終わりに向かっていくせつなさがこみ上げて思わず泣いてしまいました。『ARIA』の11巻を読んでる気持ちになりましたね。クラナドの渚の「変わらないものなんてないです」ってセリフがあると思うんですけど、この年になるともう、変わっていくこと、終わってしまうことに耐えられなくなってきますねホント。奥華子の『変わらないもの』に「変わらないもの 探していた」という歌詞がありますが、「変わらないもの」なんてないからこそ、ぼくらはきっと「変わらないもの」をずっと求めているんでしょうね。話がそれますが、『変わらないもの』が時かけの挿入歌っていうのとんでもなく良いですよね。『ガーネット』も好きです。

閑話休題、ラストの個別の掘り下げは上記の4人だけですが、他のサブキャラの文あったら立ち直れなかったかもしれないですね。ほんと日常系のクライマックスは心がえぐられます。あとナギが勘違いを知る場面はやっぱキツイですね。まさに予測可能回避不可能って感じです。あそこでハヤテの両親が出てくるのもやられましたね。そこらへんのバトル漫画のラスボスより絶望感やばかったです。

超個人的な願いとしては、最後のセリフは「あなたの執事をさせてくれませんか?」がよかったかな。軽く調べたところお師匠さんの久米田康治オマージュらしいので無理な注文なのかもしれませんが。

やっぱハヤテはなんか特別ですね。マンガ形態は初でしたが、僕の原風景のひとつなので。

ちなみに好きなキャラはマリアさんです。エッチしたいのは咲夜です。

 

 

最後にBLEACH

BLEACH - NARUTO - ONE PIECE世代なので、立ち読みとか借り読みとかアニメとかずっと触れてきてはいるんですが、通しで読んだことはないのでここらで読んでおこうかなと。NARUTOもそのうち読むつもりですが、BLEACHの方が女の子可愛いので先に読むことにしました。画集出るし。

この表現嫌いな人がいたら申し訳ないんですが、オサレでしたね。おおかたの感想は一般的なものと同じです。戦闘が後出し祭りなのと、明らかにラスト駆け足だったのが残念でした。死神代行消失篇も正直いらないですね。毒ヶ峰リルカちゃんだけ出せば十分でした。

恥ずかしながら全巻読後に表紙とオサレポエムの関連に気付いたんですが、あれかっこいいですよねー。ポエムも物語も破面編が一番好きです。

 

 

 

にしても最近マンガを読みすぎました。でも、食傷気味かと思ったんですが意外とまだモチベがあるのでもうちょいなんか読むかも。『天使なんかじゃない』は積んでありますね。あと完結セットと勘違いして買った『ガラスの仮面』10巻分。今はなんか高橋留美子作品が読みたいです。らんまかうる星かめぞんか。あとJOJO展前に未読の6部以降は読んどきたいですね。

マンガばっかり読んでたんでアニメとか映画とかゲーム方面がすっかりご無沙汰になってます。ゲームはメタルギアシリーズとキングダムハーツシリーズをちょくちょく進めていますが。あと単位が大ピンチです。

 

 

すみれ大戦1+2

PSPサクラ大戦1+2をVITAでやりました。前からやりたかったタイトルなんですが、期待通り面白かったです。

 

記事名からもわかるように両方ともすみれEDでした。すみれさん可愛い。

でも、1の時はダントツですみれ推しだったんですが、2をやったときは、「あれ、マリアさん可愛い…」「え、紅蘭可愛い…」って気持ちになって結構揺らぎましたねー。マリアさんと紅蘭やばいよね? もし二週目するなら二人を選ぶと思います。目下積みゲー消費中なので二週目やるかはわかりませんが。

 

サクラ大戦で外せないのはOPですね。かっこよすぎる。「檄!帝国華撃団」は97年生まれの俺でも知ってるくらいのモンスターメジャー曲なのでいまさら語りませんが、映像もこんなにかっこよかったとは。

個人的には2がどストライクです。サビ前の米田中将が出撃命令出してからのかすみさんOKサイン椿ちゃんのスロットルオンでサビが痺れる。あの椿ちゃんの作画大好物です。そっからの花組と光武の戦闘もやばい。特にマリア、紅蘭、アイリス、カンナ、すみれの作画がたまらないですね。カンナの口のしわとかすごく良い。

DCもPS2も持ってないので3以降は現状できないんですが、3のOPは相当すごいらしいですね。実はYouTubeでチラ見しちゃったんですが、感想を書くとしたら3やってからですね。

 

ゲーム自体もすごく面白かったです。アドベンチャー部分はすごく楽しいし、SRPGとのバランスも良い。1はちょっと機体の動きが遅くてモタついたけど、難易度もちょうどいいくらいでプレイしていてすごく気持ちが良かったです。ミニゲームも面白いし、音楽も良い。ベストBGMは夜の見回りのときの「時は忘却の中に」ですね。

 

3以降はハードを用意しなきゃいけないのでちょっと腰が重いんですが、ぜひやりたいです。

 

SEGA THE BEST サクラ大戦1&2 - PSP

SEGA THE BEST サクラ大戦1&2 - PSP

 

 

リンダキューブアゲイン シナリオA 感想

PSのアーカイブスでいろいろ買ったうちのひとつ。

 

なにやら一部ファンの間ではかなり熱狂的な支持を集めているとか。かなり前からちんたら進めていたんですが、最近「俺の屍を超えていけ」のとある動画を見ていたので、同じ桝田省治作品ということで一気にクリアしました。

 

率直に言うと意味がわからんかった。動物こえーし、みんな狂ってる気がしてくるし、エンディングよくわかんないし。でも、こういう言い方は好きじゃないんですが、好きな人は好きそうだなと思います。

動物のせいもあると思うんだけど、プレイしてるとこっちまでおかしくなりそうな、なんかじわじわくる狂気が作品に通底している感じがしました。個人的にはそれがちょっと苦手だったかな。登場人物みんな目が怖いんだもん。

 

ニコニコ大百科を軽く読んでみたのですが、どうやら枡田さんは”王道”を外した作品が作りたかったと。大友克洋の「AKIRA」っぽいっていうのはたぶんよく言われてそうだけど、90年代のエヴァとかAKIRAに代表されるエログロ感はひしひし感じました。それ自体は結構好きです。ちょっとリンダは生理的に受け付けないなにかを感じるけど。

 

考察とか裏設定はいっぱいありそうなので、漁ってみようかな。そういうのを見るのは好きなので。

ただ、ゆとりぬるゲーマーなので動物集めが辛かったなぁ。Bシナリオは動画で見ちゃうかもです。

 

前やった玉繭物語も高山みなみだったし、俺屍の動画でも高山みなみの声をずっと聞いていたので、なんだか洗脳されそうです。

 

リンダキューブ アゲイン

リンダキューブ アゲイン