やってると眠くなるゲーム

僕にとって「良いゲーム」の基準のひとつは「眠くなること」です。

 

いまちょうどプレイしているタイトルだと、「428」がそれに当たります。寝落ちしてばっかで、まだENDをふたつしか回収していないのにプレイ時間が100時間を超えてしまいました。

 

GBA〜DS/PSP世代、携帯機が輝いていた時代が原体験となっている僕にとって、ゲームは布団の中でやるものというイメージが強いです。もちろん、モンハンのように友達と一緒に“公園で*1”一日中ゲームしてるなんていう思い出も色濃いですが、同時に布団をかぶって寝たフリをしてゲームするなんていう思い出も強いのです。縮こまってやるもんだから息で画面が曇ったりなんかして。

そんな感じなので、やっぱりゲームというと夜にひとりでじっくりやるというイメージなわけです。布団でプレイしていると当たり前ですが寝落ちするので、寝落ちしたくてもできないアクションゲームとかよりRPGをよくやってました。卵と鶏ですが、いまRPGが好きなのはその環境と影響しあっていたんでしょうね。

何度も寝落ちしてるとだんだん寝落ちしやすいものというのがわかってきて、それはやはりマイペースに進められるRPGで、かつ良BGMのタイトルだったりする。BGMが耳障りだと途中で起きたりするので。

夜更かししてもやりたいくらい面白いんだけど、やってると眠くなるくらい落ち着ける作品。それが僕のゲーム史であり、僕の好きなゲームです。もうひとダンジョン!、と思ってついつい夜更かしして、ふと気づいたらフィールド画面で寝てる、みたいな。

 

思えば僕は小説もよく寝落ちてしまって、たいして長くもないのにちんたらちんたら読み進めてしまうなんてことがあります。一気読みする時もありますし、その中で好きな作品もありますが、ちんたら読んだ作品もいいんですよね。

フランス文学の講義で、プルーストの「失われたときを求めて」を年単位でじっくり読んでみると良いよと言ってくれた教授がいました。ひとつの小説を焦らずに時間をかけて読む。そうするとだんだん登場人物や小説そのものが年来の友人のように感じられてくる。そういった本の楽しみ方だそうです。

そう言われるとたしかに、無駄に引っ張って読んだ本にはなんだか愛着が湧いたりします。ゲームも、レベル上げで何度も寝落ちしてプレイ時間だけがやたら増えてるものなんかに愛着が湧いたりする気がします。

 

記事ものぺーっと書いてしまいましたが、フィールドBGMが子守唄になったあのタイトルたち、面白いけどのんびりした、そんなゲームが僕は好きです。

今日は何をしながら寝ようかなぁ。

*1:夏も冬も関係なく地べたに座り込んでゲームをしてたんですが、今考えるとなんか変で面白いですよね。「最近の子どもは外で遊ばん!」じゃないですけど、僕も「最近の子どもは集まってゲームをしない!」と言いたくなる歳になってしまいました。