『テガミバチ』感想

浅田弘幸さんの漫画『テガミバチ』の感想を短めに。未読の方はお気をつけください。

 

アンバーグラウンドという国の設定は面白かったです。太陽や女王の正体も。ただ、浅田弘幸さんはイラストレーターだ、という個人的な先入観のせいか、ストーリーとしては弱い部分を感じました。

一話完結形式というのは構成の基礎力が必要とされる、漫画(及びTVアニメ)にとってのスタンダードといえます。その点『テガミバチ』はとても読みやすい作品ではあったのですが、やや淡白だったかなという印象です。たとえばリリー・コンフォートやサニーといったキャラクターは、若干その「役割」が見えすぎる感じがします。リリーで特に感じましたが、主人公の眼の前でこころを奪わせることによって決意を促す、そういう物語上の「要素」に見えてくるんですね。エミルが瞬きの日に生まれた子供であったという事実にしても、あまりひねりがないというか。言葉を返すと、すらすらと読めすぎてしまうのかもしれません。浅田さんへの先入観も手伝ってしまったのか、ややキャラ造形等に薄さを感じるところがありました。

じゃあどうすりゃいいんだよって言われたら、時間をかけて物語を重層化あるいはキャラクターを減らすのどちらかだと思うんですが、でも単純にそうすれば厚みが出てくるわけでもないのが難しいところですよね。

 

浅田さんの絵は結構好きです。女の子がエッチでいいよね。特にお尻が。一番好きなキャラクターはニッチとステーキでした。サンダーランド博士、本編で見たかったなぁ。

 

 

余談で最近読みたい漫画の話。

幽☆遊☆白書』がすごく読みたいです。一巻だけ読んでめちゃくちゃ面白かったので。あとそろそろジョジョ6部以降も読みたいですね。

新しく出た漫画で言えば永井豪先生の『ハレンチ学園』の新装版(?)が欲しいです。気になってます。ゆうきまさみ先生の『新九郎、奔る!』も気になりますね。この前買ってきちゃいました。

買った漫画の話をすると長くなってしまうのでしませんが、『名探偵コナン』の95巻がついにでましたね! 実を言うとネタバレを食らって黒の組織のボスを知ってしまったのでそこの楽しみは皆無なんですが、単純にずっと読んでいた漫画の新刊が久しぶりに出るのは嬉しいです。まぁ嬉しいのは嬉しいんですがネタバレされたのもまた事実で。ネタバレしたあいつは一生許しません。

 

テガミバチ 1 (ジャンプコミックス)

テガミバチ 1 (ジャンプコミックス)